WEBメディア運営による主な”収益源”とその特徴

クインテットに就職してから今まで、親や友人、知り合い達によく質問される事の一つが、「どうやって収益になるの?」という事。
メディアの運営と一括りにすると、例えば雑誌や本のように販売されているわけでもないし、テレビみたいに広告収入というイメージも強くないWEBメディアは、どうやって、どのくらいのお金が動いているのか分かりにくいですよね。
今回は、そんなWEBメディア運営による収益源をご紹介します。

収益モデル1:広告収入

メディアであればテレビでも、雑誌でも、広告による収益という概念が無いものは無いといっても過言ではありません。
WEBメディアも当然の事ながら広告収入が最も多いのですが、実はWEBメディアの広告は他のメディア媒体と大きく異なる性質のものが存在します。

純広告(広告枠の販売)

まず広告として一番分かりやすいものが、純広告と呼ばれるもの。
テレビのCMや、雑誌・新聞などに掲載されている、所謂「広告枠」と呼ばれている場所に掲載する広告の事で、例えば上の図の赤枠部分に、1か月間掲載する場合〇万円といったような形で販売を行います。
販売価格はそのメディア媒体の価値によって決まり、1か月数千円~数百万までかなり幅広い価格帯があります。

純広告は、安定した収益になる反面、サイトを広告だらけにするわけにもいかないため、販売できる個数に限りがあるというデメリットがあります。
また、メディア価値は様々な条件で変動するため、価格改定がその都度必要になるのですが、なかなか値上げはやりにくく、収益拡大が難しくなる事も多い収益モデルとも言えます。

コンテンツ広告

コンテンツ広告は、テレビショッピングや、雑誌などで企業とタイアップしているようなものを読んだことがあるかと思いますが、そのイメージ。メディア側が第三者視点で紹介するような形で、広告主の商品やサービスを宣伝する手法です。
コンテンツ一回分の発信で〇万円というような販売が多く、特にニュース情報などを取り扱うメディアで多く見られます。
最近では著名人などのブログやツイッター、インスタグラムなどのSNSで1回紹介してもらうために数千~数十万円程度という広告も増えてきています。

純広告とは異なり、何個でも実施する事ができるため販売個数の制限が無いという点や、コンテンツ広告といってもしっかりした内容であれば利用者の満足度に繋がるという点がメリットですが、一つ一つをしっかり作りこむ必要があるため、製作コストがかかるという点がデメリットです。

アドネットワークサービス

アドネットワークは、WEB独自の広告手法の一つ。上の画像のような広告を見た事があると思いますが、これはアドネットワーク広告の一つです。
アドネットワークを簡単に説明すると、サイト上に「枠」を設置しておくと自動で運営するメディアに合った広告を配信してくれるサービスで、広告の表示回数や、広告がおされた回数に応じてメディア運営者に広告費が支払われるものです。
よく利用されているものとしては「Google Adsense」や「Micro ad」「Nend」などがあります。

アドネットワークは専用の「枠」を設置するだけで自動的に最適な広告を配信してくれるため、
・広告主との契約などが不要であり、広告の設置や移動などが自由に行いやすい
・知名度が無いメディアでもすぐに収益を得られる
・メディア価値の上昇に伴い、自然と収益が増加する

というメリットがあります。

しかし、一方で
・収益が安定しにくい
・たまに変な広告が配信される(ウイルスみたいな広告もあります)
といったデメリットや、そもそも広告が押されないと収益にならないものが多く、枠の設置個所などを工夫する必要があるという難しさもあります。

アフィリエイト

アフィリエイトという名称を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。これもWEBならではの広告の一つです。
アフィリエイトは、簡単に言えば「メディア上で利用者が何らかの行動をとった時に広告料金が発生する広告全般」の事で、例えばメディアで紹介されているコスメが購入されたら、その金額の30%が広告費としてメディアに支払われるというようなものです。
実は、広義でいえば先にあげたアドネットワークも「クリック型のアフィリエイト」と呼ばれるもので、アフィリエイトで広告料が発生する条件には「広告の閲覧」「広告のクリック(タップ)」「広告商品の購入」「広告サービスの予約」など様々なものがあり、誰がどのメディアのどの広告を見て、販売に繋がったかどうかなどが分かるようになっていたりします。

アフィリエイトはアフィリエイト広告を仲介しているサービス(A8.netやバリューコマースなど)も多く存在し、いわゆるアフィリエイターと呼ばれる人達は、そういったサービスから広告を取得、掲載していく事で収益を得ていたりします。

アドネットワークと同様、広告主との直接契約などはあまり必要ないのですが、アフィリエイトは最終的に商品の購入などに繋がらないと利益が得られない事が多く、前述のコンテンツ広告のように、購入させるための企画力、表現力が重要となります。

収益モデル2:商品等の販売

広告の販売ではなく、商品などの販売によって収益を得る場合もあり、こちらは基本的にはお店と同じように商品を仕入れた金額と、販売された金額の差分が利益となります。
WEBの場合、価格の比較がすぐに出来てしまう事から価格による優位性というものを作る事が難しく、いかに商品の魅力を発信できるかという点が売上を向上するために重要となります。

商品の販売には単純に仕入れて販売するだけではなく、商品の紹介や決済(購入手続き)だけメディア側で完結させて、商品の発送はメーカーや、別の販売店などから直接行うというような手法もあります。
仕入れて販売する場合には仕入れを行うための金銭的なリスクがありますが、これが無い分リスクは軽く、ただし販売できた場合でも利益は少なくなるケースが多くなっています。

収益モデル3:利用者課金

例えばゲームアプリ内でのアイテムを購入したり、クックパッドや食べログといったサイトでプレミアム会員登録をしたりなど、直接エンドユーザー(利用者)からお金を得る方法です。

とても分かりやすい収益方法ではあるのですが、一般的にWEB=無料という認識も強い事から、利用者課金を開始するだけでも利用者が離れてしまう事があったり、そもそも有料でもサービスを利用してくれる割合がまだまだ少なく、大きな収益になりにくいという難点があります。

収益を拡大するために重要な事は「利用者の多さ」

以上がWEBメディア運営による収益源の主要なものですが、全てにおいて共通する収益拡大のための重要なポイントは「利用者が増えていく事」です。
純広告は目に触れる人が多い程高く販売できますし、多くの人が訪れるメディアの方が商品が沢山売れるのは当然ですよね。

つまり、WEBメディアの運営において一番重要な仕事は「メディアの利用者を増やす事」に他なりません。
メディアの利用者を増やすためには、知り合いに口コミで広めてもらったり、他のメディアの広告を利用したりという手法もありますが、最も重要な事はそのメディアを利用したいと思う人が増えるようなコンテンツ(情報)を提供していく事です。
どんなに広告を頑張っても、誰も読みたくならないようなコンテンツばかりではメディアの利用者は増えてくれません。

WEBメディア制作の仕事は、どんなメディアであれば多くの人が読んで、利用して、満足してくれるか。そこを追求していく事にあります。
沢山の人が利用したくなるようなメディアを、是非一緒にクインテットで作っていきましょう!

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