~プロフェッショナルへの道~ 仕事でのプロ意識とは?

プロフェッショナルとしての責任

昨日、当社に6人の新卒が入社しました。毎年、正しいものの見方、について話すのが恒例ですが、今年は仕事を成すものとしての責任について中心に話しました。 当社もまだまだ、私も含めて真のプロフェッショナルとしての意識を持って仕事を成すことが十分に出来ていない発展途上の組織です。

私の考える、私のこの組織で目指すプロ意識とは、大切な子供の命を預けられる医師のような仕事、と常々話しをしています。企業の多くは当社も含めて日々生存競争に晒されており、経営者や責任感の強いスタッフは生存の為、必死に働いています。そのような方々から長期的に厚く信頼される仕事をする為には、名医のようなプロとしての職務能力と人格とが備わっていなければなりません。

自分の子供や大切な人の命を預けた時のことを想像してみましょう。最善の治療を行ってもらえている、的確な診断に基づいて的確な治療計画が立てられている、安心できるだけの詳しい説明を行ってもらえている、そういったことがあって始めて、この病院でこの医師に担当してもらえて良かったと思えるでしょう。仕事では、命に関わることは稀ですが、そのような意識でいることによって、高いプロ意識を持ち、維持していくことが出来ます。

失敗やミスについての認識

新人だから失敗してもいい、ミスしてもいい、と言われることがありますが、私は全くそうは思っていません。新人だからという甘えがあれば、その時点で一人前のプロフェッショナルに近づくのが遅れてしまいますし、出来ない言い訳、最善を尽くさない言い訳をする癖も付きやすくなります。

大切な命を預けた相手の医師が研修医だったからと言って、検査の数値にミスがあって診断や治療が不適切で、それが失敗しても新人だから仕方ない、くらいで片付けられて納得する人がいるでしょうか?研修医であっても失敗やミスは許されない、というのが当然で、医療に携わる上での責務と考えるのが当然で、それは他の仕事でも誰かにとって重要な仕事をしているからには、同様に、そして当然のこととして求められるものです。まず、その意識で仕事に、成果に、日々立ち向かうことが責任です。

研修期間の過ごし方と新人の心得

新人にとっては経験不足、職務能力不足は当然でしょう。新卒研修はそれを補って最低限の職務能力を確保することの為にあるわけですが、学校の勉強とは違います。出来なくても良い、というわけではありません。仕事をする上での最低限を叩き込んで、責任ある仕事が出来るようになることを前提として、教える側も教育し、教わる側も学ぶ必要があります。

新人にとって大切なことは、報連相です。これが出来ることは責任を全うする上で最低限のラインをクリアする為に大切なことです。研修医が担当したとしても、治療に習熟した医師との連携がしっかり取れていて、提供される医療サービスのクオリティが維持されるレベルで確認がなされていることで、病院、医師の責務を果たすことが出来ます。

私の意見ですが、仕事で求められる成果への責任がまずクリアされるべき第一優先事項であって、人の育成や成長など二の次です。新人は、その前提に立って、自分のやりたいことや、やれること、ではなく、責務を果たすことを最優先に考えるべきです。 失敗は出来ない、ミスも出来ない、一人前のクオリティが求められる、という環境下でしっかりとプロとしての職務能力と責任感、プロ意識を学んでいくことが大切なことです。

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